オレンジワインは、白ブドウを果皮や種と一緒に発酵させて造るワインです。赤ワインの造り方を白ブドウに当てはめたもので、果皮由来の色とタンニンが出て、黄金色から琥珀色に染まります。Vin de Japanでは日本ワイン・国産ワインのオレンジを229本掲載しており、。産地は山梨県(57本)、次いで山形県(29本)が中心で、品種ではデラウェア・甲州・ピノ・グリが多く使われています。掲載店の価格が取れている54本で見ると、中央値はおよそ3,583円。白とも赤とも違う立ち位置のワインなので、まず造り方から見ていきます。
オレンジワインは、白ブドウを圧搾せずに果皮・種ごと発酵させて造ります。この果皮浸漬をスキンコンタクト、または醸しと呼びます。果皮からフェノール類が抽出されるため、色は黄金色から琥珀色へと濃くなり、白ワインには無いはずのタンニンによる渋みと骨格が生まれます。アンバーワイン、スキンコンタクト・ワインとも呼ばれます。
造り方そのものは新しいものではなく、ジョージアで素焼きの甕クヴェヴリを使って果皮ごと仕込んできた製法が原型として知られています。現在は各国のワイナリーがタンクや樽でも同じ手法を用いており、浸漬期間は数日から数か月までさまざまです。期間が長いほど色は濃く、渋みと香りの複雑さが増します。
日本のオレンジワインを語るうえで外せないのが甲州です。甲州は果皮がうっすら赤紫がかった「グリ」系の白ブドウで、果汁だけを搾ればごく淡い白ワインになりますが、果皮ごと醸すと淡いオレンジからサーモン色に色づきます。もともと甲州は柑橘の皮のようなほのかな苦味を持つ品種で、スキンコンタクトはその要素をはっきり引き出します。掲載データでも甲州は品種別2位で、山梨県がオレンジの産地1位である理由もここにあります。
掲載本数で最多なのはデラウェアです。生食用としてなじみのある香り高い品種で、果皮ごと醸すとマスカットのような香りに紅茶や乾いた花のニュアンスが重なります。ほかにシャルドネ、ナイアガラ、龍眼、プティ・マンサンなど、白ブドウであれば品種を問わず試されているのがこのタイプの現状です。
日本の白ブドウは、雨と日照の条件から糖度が上がりきらず、果汁だけを発酵させるとアルコールもボディも軽くなりがちです。果皮ごと醸すと、果皮に蓄えられた香りの成分とフェノール類がワインに移り、アルコールに頼らずに味の厚みと余韻を作れます。日本の白ブドウとスキンコンタクトの相性がよいと言われるのは、この補い方が効くためです。
産地は山梨県、山形県、宮城県、長野県が上位で、赤や白ほど山梨・長野に集中していません。掲載本数は5タイプ中もっとも少なく、それだけ選択肢を把握しやすいタイプでもあります。
白ワインより高めの12〜14℃が飲み頃です。冷やしすぎると果皮由来の渋みだけが尖ってしまいます。グラスも小ぶりの白ワイン用より、香りが広がる大きめのものが向きます。軽い赤ワインに近い扱いだと考えると分かりやすいはずです。
渋みと旨味を併せ持つため、白ワインが苦手とする食材にも踏み込めます。出汁や味噌を使った料理、ぬか漬けやチーズのような発酵食品、鶏の唐揚げ、豚の角煮、麻婆豆腐や五香粉を使った中華、クミンやコリアンダーのスパイス料理など。冷やした赤を合わせたくなる場面で、代わりに選べる一本です。
レビューの評価が高い順に12本。

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オレンジの掲載が多い都道府県です。上位は山梨県(57本)、次いで山形県(29本)。甲州の産地である山梨県が中心になります。
本数はオレンジワインの掲載本数です。産地ページでは、その都道府県の全タイプのワインを表示します。
オレンジワインに使われている白ブドウ品種です。果皮ごと醸すため、同じ品種でも白ワインとは香りも色もまったく変わります。

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