ロゼワインは、黒ブドウを果皮と一緒に短時間だけ発酵させたり、軽く搾った淡い色の果汁を白ワインのように発酵させたりして造る、淡いピンク色のワインです。Vin de Japanでは日本ワイン・国産ワインのロゼを122本掲載しており、平均評価は4.0、レビューは281件。産地は長野県(18本)、次いで山梨県(14本)が中心で、品種ではメルロー・マスカット・ベーリーA・カベルネ・ソーヴィニヨンが多く使われています。掲載店の価格が取れている91本で見ると、中央値はおよそ3,410円。色の濃さと味わいは製法で決まる部分が大きいため、まずは造り方の違いから見ていきます。
ロゼの色合いと味の厚みは、果皮と果汁がどれだけ長く接したかでほぼ決まります。日本で使われている主な製法は3つです。
ひとつめがセニエ法(血抜き法)。黒ブドウを赤ワインと同じように果皮ごと仕込み、色が出はじめた数時間〜1日ほどの段階で果汁の一部を引き抜いて、それを単独で発酵させます。果皮との接触が長いぶん色は濃いめのチェリーピンクになり、ほのかなタンニンとコクが残ります。日本では「クレーレ」と表記されることもあり、しっかりした色調のロゼを指す呼び名として使われています。
ふたつめが直接圧搾法。黒ブドウを潰さずそのまま優しく圧搾し、搾るあいだにわずかに色づいた果汁を白ワインと同じ手順で発酵させます。色は淡いサーモンピンクや玉ねぎの皮のような色合いになり、渋みはほとんど残らず、酸のきれいな軽快なロゼに仕上がります。
みっつめが混醸法で、黒ブドウと白ブドウを一緒に仕込んで発酵させるやり方です。なお、できあがった赤ワインと白ワインを混ぜてロゼにする方法は、EUではスパークリングを除いて原則として認められていません。
掲載データでもっとも多く使われているのはマスカット・ベーリーAとメルローです。マスカット・ベーリーAは、いちごやキャンディを思わせる甘やかな香りが強く出る一方でタンニンが軽いため、赤にすると物足りなく感じられることがあります。短い醸しで止めるロゼは、この品種の香りをそのまま生かせる仕立て方です。色は鮮やかなピンクからやや濃いめのチェリー色まで振れ幅があります。
キャンベル・アーリーや巨峰といった生食用ブドウも、日本のロゼでは重要な役割を持っています。着色がよく糖度も上がりやすい一方で、タンニンや骨格は赤ワイン向きとは言えません。果皮の接触を短く抑えたロゼにすることで、ブドウそのものの華やかな香りと甘い果実味を素直に表現できます。メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、ツヴァイゲルトレーベを使ったロゼは、より引き締まった辛口に仕上がる傾向があります。
なお日本で広く栽培されているデラウェアは、ロゼよりも白・スパークリング・オレンジで使われることが多い品種です。ロゼの掲載本数では上位に入りません。
日本の黒ブドウは、雨と湿度の影響で糖度が上がりきらず、赤ワインにしたときにタンニンや色の厚みが不足しがちです。逆に酸はしっかり残ります。果皮との接触を短くして酸と香りを生かすロゼは、この条件とかみ合った造り方だと言えます。掲載データでも長野県・山梨県・北海道・宮城県といった、寒暖差が大きく酸の残りやすい産地が上位に並んでいます。
また、甘口から辛口、淡いピンクから濃いチェリー色まで幅があるのもロゼの特徴です。ラベルに「クレーレ」とあれば色も味も濃いめ、「ロゼ」とだけあれば淡めで軽快、といったおおまかな見当がつけられます。
8〜12℃としっかり冷やすのが基本です。淡く軽いタイプは8〜10℃、セニエ法のコクのあるタイプは11〜12℃くらいまで温度を上げると、果実味が開いて厚みが感じられます。グラスは白ワイン用で構いません。
白と赤の中間に位置するロゼは、食材の色を選ばずに合わせられるのが強みです。ちらし寿司や手まり寿司、生ハムとメロン、トマトを使った料理、鮭やえびのマリネ、焼き鳥(タレ)、麻婆豆腐や生春巻きのようなスパイスとハーブの料理まで幅広く対応します。マスカット・ベーリーAの甘い香りのロゼは、醤油とみりんの甘辛い味つけとも噛み合います。
レビューの評価が高い順に12本。ロゼワイン全体の平均評価は4.0です。

シャトー酒折ワイナリー

Natan葡萄酒醸造所

カーブドッチ

広島三次ワイナリー

駒園ヴィンヤード

シャトー・メルシャン

カーブドッチ

千歳ワイナリー

アルカンヴィーニュ

さかいまちワイナリー

山野峡大田ワイナリー

久住ワイナリー
ロゼの掲載が多い都道府県です。上位は長野県(18本)、次いで山梨県(14本)。寒暖差の大きい産地ほど、酸のきれいな辛口ロゼが多くなります。
本数はロゼワインの掲載本数です。産地ページでは、その都道府県の全タイプのワインを表示します。
ロゼに使われている品種です。同じ品種でもセニエ法か直接圧搾法かで色と味わいが変わるので、品種と製法の両方を見ると選びやすくなります。

ルサンクワイナリー

Fattoria AL FIORE

四恩醸造

Fattoria AL FIORE

せらワイナリー

山崎ワイナリー

スリーピークス

涼海の丘ワイナリー

大迫佐藤葡萄園

ドメーヌテッタ

神田葡萄園

つくばヴィンヤード

カナタワイナリー

信州たかやまワイナリー

Fattoria AL FIORE

都農ワイン

KOTOワイン盛岡

雪川醸造

North Creek Farm

Fattoria AL FIORE

さかいまちワイナリー

イケダワイナリー

Fattoria AL FIORE

スリーピークス